光陽精工株式会社 社長のブログ

光陽精工株式会社 女社長のブログ

プラスチック射出成型の会社です 毎月1日に更新しています

コロナ禍で考える製造業の未来

昨年から続いている新型コロナ感染症に世界中が翻弄され1年以上が経ちました。

ニューノーマル」という言葉もよく聞かれ、ほとんどの人が多かれ少なかれ今までどおりとは違う日常を送っているのではないでしょうか。

もちろん当社も売上額の減少に伴う働き方の見直しや、感染症予防など様々な対策を練ってきました。日々変化する情報や環境についていくことに四苦八苦していましたが、あまりにも長いコロナ禍で「今しかできないこと」を意識するようになってきました。

そこで、昨年度「ものづくり補助金」に挑戦することを決定し、申請したところ無事に採択され、「バイオマス樹脂」を使用して新しいことに挑戦できることになりました。それからBCP(事業継続力強化計画)とSDGs(埼玉県SDGsパートナー)の認定も受けました。ここまでは会社主導の案件でしたが、従業員からは「品質改善」の声が高まり、今期は会社を挙げての品質改善の年となりそうです。

いずれも製造業の未来に向かって、当社もようやくスタートラインに立てたのではないかとコロナ禍で数少ない希望の一つとなりました。

皮肉にも新型コロナ感染症がきっかけとなりましたが、元々働き方や環境問題は製造業にとって身近で重要な克服すべき課題でした。創業した当時は今では考えられないような無謀な働き方をしていました。しばらくして日本がバブル期に入り、創業者である私の叔父や父はまさに「忙殺」される日々を送っていました。日本の生産年齢人口も減り個人の労働時間も減る中でいかに生産性を高めるかということが課題となると感じていましたが、父の仕事量を見ていた私は当時に追いつく自信はありませんでした。

ただ、今回のコロナ禍で半ば強制的に働き方改革や環境問題に本気で取り組んでみたところ勉強不足だったと思い知らされ、特に環境問題はプラスチック業界にも希望のある話がたくさんあることを知りました。

工場のIoT化、他業種に後れを取っているように感じる働き方の見直し、雇用の継続、SDGsで学んだ環境問題など、もっと長期的で広い視野を持ってこれらの問題に挑み、激しく変化し続ける製造業のおかれる環境に対応できるような柔軟な会社でありたいと思います。