光陽精工株式会社 社長のブログ

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プラスチック射出成型の会社です 毎月1日に更新しています

アメトーーク「町工場芸人」を見て感動した話

先日のアメトーークのテーマは町工場芸人でした。町工場で働いたことのある芸人さんたちがそれぞれの仕事の説明をしながら「町工場あるある」などのトークを繰り広げていました。

私が最も興味深かったのは、それぞれの芸人さんたちが働いていた職場の匠の技術を紹介するコーナーでした。マシニング加工や綺麗に配線する技術など、その仕事に携わっていなければ知らないようなマニアックな技術でしたが、正しく職人技でした。

町工場の仕事はとても地道な仕事が多いです。しかし地道に経験を重ねて極めることができれば、どんな仕事でも「匠の技」になります。

光陽精工にも匠の技を持った従業員はたくさんいます。もちろんパート従業員も含めてです。私は断言できますが、本人たちがどのように思っているかはわかりません。アメトーークで紹介された匠の方々も毎日の作業で習得した技術が匠の技と言われるとは、ご自身では意識していなかったかもしれません。ただ、番組に出演されていた町工場芸人ではない方からも「格好いい」という声が出ていました。

この一見地味に見えてしまい、内部にいると見落としがちな素晴らしい技術を紹介してくれた番組に感動し、胸が熱くなりました。

 

情報が溢れる現代でアピールする場も増えて、上手くその波に乗れた器用な方々はそれだけで素晴らしい才能だと思いますが、個人で出来る方は中々いないと思います。町工場の技術や日本の製造業における存在価値をアピールするのはやはり企業の役割だと番組を見て改めて思いました。トーク力のある芸人さんがテレビで町工場の良さをアピールしてくださると説得力もありますし、何より影響力があります。とてもありがたい事ですし、とても刺激になり気持ちが奮い立つ思いがしました。

弊社の場合はどちらかというと大量生産型なので生産が海外に移りがちで一般的な匠の技と言われる感じではありませんが、まだまだ海外には負けない品質だと自負がありますし、弊社ならではの匠の技はしっかりと存在します。番組のように企業も町工場の魅力をアピールし、日本の技術を守りつつIoTやAIの導入も積極的に行えば、衰退の一途をたどっているように見える日本の製造業も生き残ることができるはずです。昔のような世界に誇る日本の伝統的なものづくりではなくても良いと私は思っています。日本の製造業における町工場の存在価値というのはかなり高いですし、日本の経済にも大きな役割を持っています。町工場を守るのは企業の役目です(本来ならば中小企業を守ることに関しては政治も大きく関わっているはずなのですが…)。従業員が安心して働けるような経営をし、なにより誇りをもって働けるような環境づくりが大事だと痛感しました。

若い世代にも興味を持ってもらえるような魅力的な町工場が増えることを切に願います。