光陽精工株式会社 社長のブログ

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プラスチック射出成型の会社です 毎月1日に更新しています

コロナワクチンで露呈した地域格差

 当社は東京都東村山市に本社があり、埼玉県入間市に入間工場があります。先日入間工業会より新型コロナワクチンの職域接種のアンケートが来ました(モデルナの不足で職域接種は行われないかもしれません)。入間市には工業団地があり、工業会の活動が東村山市よりかなり盛んにおこなわれています。とはいえ、東村山市はギリギリ(?!)東京都なので都道府県で比べると入間工場より本社の方が助成金等手厚い気がします。

 現在(6月28日)東村山市民は20代の健康な市民にもワクチンのハガキが届いていますが、従業員が住んでいる埼玉県の市町村では60歳以下でハガキが届いた者は一人もいません。当社の従業員は東京都民も埼玉県民もベッドタウンに住んでいる人ばかりですので、特に地域格差というものを感じることなく生活してきたと思います。私も生まれも育ちもまさにベッドタウンといった地域なので地域格差など真剣に考えたことがありませんでした。大人になって上京してきた友人ができると、田舎での「道路など交通手段」の大切さ(不便さ)などからちょっとした政治の話にまで及ぶことはありましたが、人ごととして捉えていました。それから若い頃は友人から子育て支援についての格差もよく聞きましたが、私は子供がいないのでこちらも当事者ではなく聞いた話でしかありません。私にとって地域格差とはその程度のものでした。逆に旅行などは海外でも国内でもインフラが整っていないような地方の方が気分は高まりました。

 地域格差があるからこそ地方の方々は政治が身近にあり、真剣に考えているのだろうと思います。今回のコロナの予防接種の地域差はほとんどの人に身近な大問題として突きつけられたので、自治体も個人もお互いに大きく変わるきっかけになるのではないでしょうか。社長になって強く思うのは会社の発展と地域貢献は大きく関わっているということですが、今回のコロナ問題で個人の政治や地元への興味が高まれば地域も会社も発展できるはずです。それからリモートワークによって人口の格差も少しずつ減っていけば皆が住みよい国に近づく一歩となるのだと思います。コロナで苦しんだ分、その経験を活かしてよりよい未来にしたいものです。