光陽精工株式会社 社長のブログ

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プラスチック射出成型の会社です 毎月1日に更新しています

オーディオブック

先日、オトバンクというオーディオブックの創業者の上田渉さんの講演を聴く機会がありました。

元々、オーディオブックにはまったく興味がなかったので、ほとんど知識がない状態で行きました。何故興味がなかったのかというと、私は読書が大好きだったからです。

過去形なのは、現在はほとんど読書をしていないからです。幼稚園から小学生までが読書好きのピークだったように感じます。中学生になり部活等で忙しくなると読書の時間を作ることが難しくなってきました。それでも高校時代は本好きの友人が周りに多かったり、母親が司書だったため本が身近な存在ではありました。

再び読書が趣味になったのは社会人になって電車通勤をするようになってからです。通勤時間のうち電車に乗っている時間だけで1時間近くあったので毎日読むことができました。当時は、小説、エッセイ、漫画、雑誌…あらゆる本を買いあさっていました。読書は私の最も簡単なリフレッシュだったと思います。

その後、携帯が普及したり本屋が減ったりしたため、なんとなく読書から遠ざかってしまいました。それでも自分は読書好きだと思い込んでいました。

ところが、最近は活字が頭に入ってこなくなり、読書を途中で投げ出すことが多くなりました。読書の快感を知っているからこそ読書がしたいのに出来ないことはとても悲しかったので、老眼鏡をかけて挑戦しましたがダメでした。眼ではなく脳の老化なのでしょうか。

 

上田さんの話によると、「活字の情報」と「音で得る情報」では音の情報が頭に入りやすい人の方が多いそうです。

元読書好きの私は目から鱗でした。昔は勉強も何でも書いて覚えるということが割と主流だったと思いますが、本当に理解できていたのかは不明です。有効なのは英単語のような暗記もので、結局理解は出来ていなかった気もします。ということは、私ももしかしたら耳から派なのではないか…と思い、オーディオブックに登録してみました。登録してからまだ日が浅いので何とも言えませんが、ながら聴きができるので最後まで聴くことはできましたし、ある程度は頭に残っていました。きちんと聴けば頭に入るのは私も音なのかもしれません。

ただ、読書好きだったころの読書から得られる快感はなかったです。例えばビジネス書や勉強などで読む必要があるならばオーディオブックが良いのかもしれませんが、リフレッシュするためにオーディオブックを聴こうという気にはなれませんでした。

近年の私の読書苦手意識が解消されるかと思いましたが、私の個人的な結論は読書とオーディオブックは別物でした。しかし、別物だからこそオーディオブックの使い道があるのだと思います。ストレス社会に読書でストレス解消、合理性を求める時代にオーディオブックのながら勉強。両方とも確実に需要はあると納得しました。