光陽精工株式会社 社長のブログ

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ラジオ収録

ご縁があって、ラジオ日本の埼玉彩響のおもてなしという番組に出演してきました。偶然にもパーソナリティの久礼様は私と同じ高校の2学年上の方で当時の話にもなったのですが、あまりにも昔のことで中々共通点が見つけられず…。というのも私の通っていた高校はスポーツ推薦があったので野球部のエースだった久礼様はもちろんスポーツクラスで、私は一般クラスだったので接点がほとんどなかったのです。ただ、野球の強い学校でエースとなればとても有名人だったのでこちらが一方的に名前は知っていました。

内容ですが、全てが反省といっていいほど何もできませんでした。言いたいことが言えずに余計なことだけ話していたような感覚です。緊張してあまり覚えていないのですが、想定していなかった質問が来ると答えに詰まることが何度もありましたし、舞い上がってしまい話している途中で何を言おうとしたのか忘れてしまうなんてことも何度かありました。

とにかくまるっきり駄目で、つくづく人前で話すことが苦手なのだと再認識しました。どうしても構えてしまい、考えすぎて話がわかりづらくなってしまいます。ラジオならば顔が出ないから大丈夫かと思っていましたが、とんでもなかったです。

パーソナリティの方もアシスタントの方もとても優しく、話しやすい雰囲気を作ってくださっていたのに、申し訳なかったという反省とあまりの不出来の恥ずかしさで最後の写真撮影は涙目だったかもしれません。

ただ、質問を受けたことで自分自身の中では色々確認できたことも多くありました。特に上手く回答できなかった「どうして先代は私を次期社長に選んだのか」という質問では初めて父の立場になって考えてみました。最近は一族経営が問題視されていますし、子供だからといって継がない人はたくさんいます。収録後もずっと考えてしまいました。会社に対する愛情や責任もあった中で、経営の知識がゼロだった私を選んでくれたのはどういった思いがあったのか。もちろん父や創業者である叔父の世代は世襲制度が根強く残っていると思いますし、私も同じ思いでした。しかし社長になってみると確かに身内だからという理由だけでは選ばないと気付きました。昭和の頑固親父だった父からはほとんど褒められたことはありませんでしたが、もしかしたら私に何か期待をしていたのかもしれません。そう考えると改めて身が引き締まる思いがしました。

失敗と反省のラジオ収録で、恥ずかしさと後悔ばかりが心に残っていますが、人間は失敗を繰り返して成長していくのだと信じたいです。