光陽精工株式会社 社長のブログ

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プラスチック射出成型の会社です 毎月1日に更新しています

組織の変革 ~目標に向かって~

コロナ禍以降、私は経営において変革という言葉を常に意識しています。ただ、組織の変化というのは一歩間違えるとモチベーションの低下や人材の流出にもなりかねません。自身の意識改革から始め、独り善がりにならないよう従業員に伝えるにはどうすればよいのか模索していました。

ところが先日入間工場にて私の中で伝えるべきか決心がつかないまま期日つきである提案をしてみたところ、全員一丸となって取り組んでくれました。目的がはっきりしていたので伝わりやすく、また最終目標もはっきりと全員が認識していましたので、全員で同じ目標に向かって各々ができることを自発的に取り組んでくれたのです。その取り組みは外部からも明確に見えたようで、出入りの業者などから何度かお褒めの言葉を直接いただきました。現在目的は果たしたものの最終目標は達成していません。しかし従業員のモチベーションは目標に向かって維持されているようです。行動を起こしてくれた従業員のためにも会社として目標を達成しなければとこちらの身が引き締まる思いです。

 

変革や改革などと大げさな言葉を使うと構えてしまいますし、抽象的で何をしてよいのかわからないというのは私も同じなのに、伝える側になると突然わからなくなってしまっていました。しかし私がやりたいことを具体的に伝えれば従業員はこんなにも一生懸命動いてくれるのだと感動しました。伝え方が独り善がりにならないようにと気を付けていましたが、そもそも考え方が独り善がりだったのかもしれません。

 

大切なのは信頼関係、明確な目的。この積み重ねで大きな改革は可能だという確信が持てました。皆で変革を機会と捉え、新たなビジネスモデルを構築することは大変なことですが、とてもやりがいのあることだと今回の入間工場の事例で感じました。つまり会社の変革は大きな努力を要するけれども、成功すれば会社のためにもなりつつ係った人の人生を豊かにすることにもつながるのだと思い至りました。